道新かわら版掲載法律Q&A自己破産

道新かわら版に法律Q&A自己破産が掲載されました。

相談4 自己破産

消費者金融に200万円の借金があります。返したい気持ちはあるけれど、持病のため仕事ができないので返済もできません。消費者金融会社からは毎日のように「支払って」と電話がありますが、どうしていいかわかりません。

できれば破産をして借金をゼロにしてもらい、人生をやり直したいのですが、それは可能ですか。可能だとして、破産をすると会社や近所の人にばれてしまうということはあるのでしょうか。(太郎)

 

回答

消費者金融からの督促電話に参ってしまい、弁護士事務所にいらっしゃるご相談者の方は多いですよね。太郎さんは現在無職で収入がなく借金の返済ができず、将来的にも返済は難しいようですね。

太郎さんのように借金で生活が成り立たない人のために経済生活の再生の機会の確保を図ることを目的として破産という法制度が用意されております。借金を苦に自殺をする方は後を絶ちませんが、破産をすることで経済的に立ち直っている人が多いことも事実です。

ですから、まず、太郎さんは弁護士に相談し、破産したいとお話しになってください。弁護士の指導のもと、家計簿をつけ、毎月弁護士に提出していただくことになります。そうして、弁護士が太郎さんの生活が改善したと判断したら、太郎さんの代理人として裁判所に破産の申立を行います。

破産手続が開始すると、そのことが官報に掲載されますが、通常、官報を見ている人は少ないですから、職場やご近所にばれることはまずないかと思います。

ちなみに破産をしたからといって選挙権を失ったり、住民票や戸籍に破産の事実が記載されたりといったことはありませんのでご安心ください。

 

※4月28日火曜日午後1時より市民会館にて離婚セミナーを開催。

 

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