道新かわら版1月号(弁護士の経験年数)

相談25 弁護士の経験年数

私は、借金問題で悩んでおり、弁護士に相談をしたいです。

しかし、弁護士をどうやって選べばよいかわかりません。

やはり、経験年数が豊富な弁護士の方がよろしいのでしょうか。

 

 

回答

結論から申しますと、そのようなことはないのではないでしょうか。

確かに、経験年数が豊富な弁護士は、裁判においてどのような判決が出るのか、といった見通しが優れている方が多いと思います。
そういった弁護士を希望する、ということでしたら、経験豊富な弁護士を選択されるのがよろしいと思います。

ただ、若手弁護士だからといって裁判の見通しが立てられないのかというとそういう訳でもありません。

事実関係と証拠からある程度の見通しは立てることができる方が多いと思います。

これは、日頃から、裁判例・法律専門書を読み込むことで補うことができる部分であります。

私が一番大事だと思うのは、近場の弁護士、ということです。

調停や裁判が始まると、何度も期日に備えて打ち合わせをします。その際には、資料をみながら事実関係を確認します。
そのため、電話での打ち合わせよりも事務所に来ていただいたうえでの打ち合わせの方が効果的です。
依頼者が本当に望んでいることは何かを確認するためには、声だけでは分からず、
依頼者の表情や雰囲気を観察しなければ、判断を誤ることにもなりかねません。

なお、弁護士には守秘義務があるので、相談したことが外部に漏れることはありえません。
安心して、地元の弁護士をご利用ください。