また会う日まで
家族総出で父を看病し始めてからちょうど一か月。
私達の病院通いは終わりました。
今日は父の二七日(ふたなのか)です。
混沌とする意識の中で
時々正気に返る父。
会話が成立する時間がだんだん短くなっていくのは
とてもつらいことでしたが、
意識のない父とも
もがき苦しむ父とも
ただひたすらに向き合うしかなく。
電話の音に敏感になりすぎて
眠れたのかどうかもわからない夜や
足やおなかをさすりながら
死にゆく父を見続けるという生々しさが
少しずつ遠くなってゆきます。
毎日父のそばで過ごしたので
人が死ぬというのはこういうことなんだと
何かが少しわかったような気がします。
実家に行くと父を探すみにょんのように
わたしたちもまだ父の不在に慣れていないのですが
少しずつ日常が戻りつつあり。
死ぬ間際まで冗談でナースや見舞客を笑わせていた父。
私も父のサービス精神を見習って
笑いながら生きてゆきたいものです。
多くの方にご配慮や
あたたかいお言葉を頂きました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
(まなみ)