成年後見
先日アップした当事務所パラリーガルの仕事のひとつに成年後見関係があります。
「成年後見って最近よく聞くんだけど・・・どんな感じ?」と
シルバー世代に聞かれることが多いので
実際に成年後見をつけるとどんな感じのことをするのかお話しします。
成年後見が決まった際の最初の仕事はいくつかあって
①登記取得(このあたりだと東京法務局に郵送申請します)
これが成年後見人の証明になるので銀行等で使用します
②財産目録作成
すべての預貯金・現金・不動産・出資金・株・投信・負債などの洗い出し
③予算作成
今後1年間の予算を立てて、毎月の過不足金を算出します
④通帳の変更
名義はそのままご本人様になるのですが、成年後見人がお金をおろせるように肩書などをつけます。
印鑑も変更します。
⑤税金等の官公署の書類宛先を当事務所に変更してもらいます
⑥併せて水道光熱費などの請求も事務所に変更します
(もちろんケースに応じて・・・。)
②と③を裁判所に提出し、
こんな感じで事務部門はスタートしてゆくのですが、
それ以上に大切なのが
A, ご家族や世話人さんとの面談(可能であれば必ずします)
B, 地域包括センターとの面談
C, ケースワーカーとの面談
D、 病院施設との面談なども
スタート時には重要なポイントです。
ここで、申立書には書かれていなかったことがわかったり、
支払の実務のルールを決めたり、
家族の願いやお元気だったころの被後見人さんのご様子をうかがったりできるからです
場合によっては市の福祉課などで今後の相談をすることもあります。
やることは結構たくさんあるのですが、
これまだスタート時の話です。
・・・つづく・・・
雨に打たれたみにょん
(まなみ)