アレッポせっけん
わが家ではもう何年もアレッポのせっけんを使っています。
体洗いだけでなく、クレンジングやシャンプーとしても使えるという優れもの。
原料はオリーブオイル・ローレルオイルと苛性ソーダのみなので、
いたってシンプル。
当然フローラルの香りとか
キッチュな色とか一切なし。
ゆえに洗いあがりはツッパリ感もなし。
私もそうですが、敏感肌の浦澤も気に入っているようです。
私、なんとなく勝手に想像していたんです。
頭に派手なスカーフをしたおばあちゃんたちが
ドラム缶みたいな大きな鍋にオイルと苛性ソーダを入れて、
へらをぐるぐるかき混ぜながらせっけんを作っている様子。
「孫が産まれたのよ。私にそっくりでね。」とか
「見てよ。このスカート、いい柄でしょ。」とか
「うちのじいさん、自分勝手で腹が立つわい。」とか
わいわいがやがやしながら、
楽しくせっけんづくりをしていると。
でも、今回のいろいろでわかってしまいました。
だって、アレッポと言えば、あのシリアのアレッポですよ。
イスラム国が制圧したアレッポ。
日本人二人が消息を絶った街だと思われるアレッポ。
ここのところずっと
鈍い緑色のせっけんを使いながら
苦しい気持ちになっていました。
1日も早くアレッポに平和が訪れますように。